6章 ダイアログ 日本語スクリプト 

三島由紀夫の人生観

録音時間:4分57秒
場面:会社の昼休みにマイクが五郎に話しかける。
     
マイク
五郎さん、最近運転免許を取って車を買ったそうですね。
     
五郎 ええ、買いました。
     
マイク 何を買ったんですか。
     
五郎 この近くの中古車センターへ行って、いろいろ物色したんですが、結局ホンダの
    シビックにしました。
     
マイク 調子はどうですか。
     
五郎 最高です。でも、いろいろ高くつきました。車は少し値切って86万円でしたが、
    その他に税金や保険やらで・・・・全部で100万円を越えました。
     
マイク そうですか。 私も一台欲しいのですが、なかなか手が届きません。イギリスでは、
    兄から譲り受けた真っ赤なMGのロードスター、1967年型に乗っていましたが、
    日本に来る前に、手放してしまいました。
     
五郎 ええっ? もったいないですね。MGのコンバーチブルは、カー・マガジンで写真を
    見たことがあります。クロムのバンバーとタイヤのスポークが独特のボディー・
    ラインに、マッチして、まぶしいような車でしたよ。
     
マイク 五郎さんは、車に詳しいんですね。
     
五郎 ええ。僕はこう見えても、ヨーロッパのハイ・パフォーマンス・カーの専門家なん
    です。雑誌から得た知識ばかりだけど。
     
マイク それじゃ、いつかヨーロッパに行って本物に出会う事ですね。
     
五郎 そうですね。そうしたいですね・・・マイクさんの日本滞在はいつまでですか。
     
マイク 今年の12月中ごろまでです。12月末でビザが切れますから。
     
五郎 そうですか。日本はどうですか。住みやすいですか。
     
マイク はい、気に入っています。が、12月でちょうど3年になりますから、そろそろ国に
    帰って今後の方針を決めなければなりません。 今後の方針としては、今、書いて
    いる論文を11月中に書きあげて、12月に3週間かけて四国、九州などをまわる
    つもりです。